9月3日、行橋市の二塚地区の水田で「坪刈り」が行われた。坪刈りは、1坪(3.3平方メートル)当たりの収量を測り、その年の米の全体収量を予測する伝統行事である。この地区では、選ばれた水田の稲を鎌で刈り取り、昔ながらの脱穀機や唐箕を使い、手作業で籾にする。1880年(明治13年)から続き、今年で145年目を迎える。 今年は5人の生産者の収量を計測し、最も多かった生産者は10アール当たり約480kgを収穫した。生産者によると、イネカメムシなどの害虫被害が懸念されていたが、収量は良好だという。
代表の石本裕達さんは「これだけ長く続いている行事はこの地域では珍しい。この伝統を守るためにも、若い生産者をこの会に参加させていきたい」と語った。
145年続く伝統行事『坪刈り』、二塚地区で実施
